1.研究倫理審査とは
心理学をはじめとした人を対象とする研究を行う場合,研究参加者の人権擁護のため,
研究の倫理的妥当性・科学的合理性が確保されるように計画を立て,計画に沿って研究を遂行する必要があります。
その研究計画を事前に審査するのが「研究倫理審査」です。
研究に関するトラブルを防止し,安心安全を守るために事前の研究倫理審査が求められています。
近年では,アンケート調査やインタビューであっても研究倫理審査を受ける必要があります。
2.研究倫理審査はいつ求められる?
答え:研究計画に対して,データを取るよりも「前」に申請することが求められます
3.研究倫理審査はなぜ求められる?
答え:研究者と参加者は置かれている立場が違い,参加者のリスクを低減する責任があるから
研究者
研究によってデータや知見が得られる
参加者
社会や他人の利益(≒研究の発展)のために利用・搾取されるリスクを引き受ける

4.研究倫理審査は「参加者のため」だけではない
研究者側の責任を示すことができる
研究倫理審査によって,第三者の目で研究手続きの妥当性や参加者への安全性が確認できます。 これは,研究者が倫理的責任を全うしようとしている姿勢を示すことであり,参加者だけでなく研究者を守ることにも繋がります。
助成金等を申請するとき,結果を公表・利用するときなどに必要

今日では,倫理審査を受けていないデータはほとんどの場面で公表・利用できない
5.心理学研究において守るべき倫理的指針
- 法令
- 研究者も参加者も法を犯してはならない
- 学会や機関の指針
- ヘルシンキ宣言
- 人間を対象とする医学研究の倫理的原則
- ニュルンベルク綱領(戦時中の非人道的な人体実験の歴史から生まれた倫理指針)
- ベルモント・レポート
- 人格の尊重,善行,正義を倫理原則として制定
- 日本心理学会の倫理規程
- ヘルシンキ宣言
- 思想信条
- 研究者個人の高い倫理的規範,責任感や義務感を持って研究する必要がある
6.研究倫理審査で確認する基本項目
01科学的妥当性
研究の意義が科学的に十分認められるものであるか
02倫理的妥当性
研究参加者の人権・安全・福祉に配慮したものであるか
03説明責任
研究参加者に対して調査・実験の内容について十分に説明できるか
04同意の取得
研究内容への理解を得た上で,自由意思による参加同意ができるか
05個人情報保護
研究参加者のプライバシーに関わる記録は十分に保護されているか
8.当委員会で審査対象となる研究
- 人を対象とする研究のほとんど全て
- 原則として,主たる実施者が日本国内において実施する研究であること
- 原則として,人を対象とする研究の中で非侵襲な手法でデータを取得するもの
- 対面やオンラインで行うアンケート,インタビュー,観察調査など
- 実験室やオンラインで行う心理実験
- 生理データを計測する研究(脳波,筋電位,f MRI,自律神経活動,非侵襲に取得できるバイオマーカーなど)
- 対象外の研究
- 原則として,主たる実施者が日本国内において実施する研究であること
- 侵襲的な手法でデータを取得するもの
- すでに匿名化された情報のみを用いるもの
- メタ分析,ビッグデータ解析など
9.申請・審査の流れ



審査費用:1件あたり18万円(税別)
※お振込後に申請を取り下げた場合、ご返金はできません


審査期間:最大5週間
※事務局で入金が確認できてから結果の通知までの期間です


審査結果は下記のいずれか
- 承認
- 条件つき承認(指定部分の修正が確認できれば承認)
- 変更の勧告(計画全体を修正して再審査)
- 不承認
10.必要書類
①研究倫理審査申請書
②同意に関する書類(説明書、同意書、同意撤回書など)
申請をご検討の方は,こちらのフォームからお問い合わせください
(申請の予定は未定で,申請書だけ欲しいという方もお気軽にご連絡ください)
申請書類の書き方ガイド
Q&A
申請書類の書き方がわからないのですが
- 書類の記入方法等については事務局(rinri-jimu@idealab.co.jp )にお問い合わせください。
- ・申請書類作成へのアドバイスや作成代行のサービスについては,担当者またはinfo@idealab.co.jpまでご相談ください。
委員会はいつ開催されるのですか?
- 原則として持ち回り審査となります(委員会は必要に応じて開催)
- 入金確認から最大でも5週間以内に結果を通知できます
申請者は委員会に出席する必要がありますか?
- ありません
- 申請から結果通知まで全て書面で行われます
研究計画へのアドバイスはもらえますか?
- 研究倫理に関するコメントは通知することがありますが,研究計画の妥当性などに関するアドバイスは行いません
- イデアラボでは,研究計画に対するアドバイス等も別途お引き受けしております
研究計画を途中で修正したい
- 原則として修正はできません
- 事務局からの依頼や質問に対応する形での変更のみ承ります
研究計画の修正は無料ですか?
-
修正に費用が発生するかどうかはケースごとに判断しますので事務局までお問い合わせください
- 無償で修正できるケース
- 事務局や委員会からの質問・修正依頼に対応するために修正する場合
- 既に承認されている実験計画を軽微に修正する場合(軽微かどうかの判定は事務局または委員会で判断)
- 無性で修正できないケース(別途再審査のための費用が必要です)
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計画の修正が軽微ではないと事務局または委員会が判断した場合
- 無償で修正できるケース
過去に承認を得た研究計画とほぼ同じ実験をしたいのですが,申請が必要ですか?
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既に承認されているのが当委員会の場合
- 「迅速審査」が可能な場合があります(事務局にお問い合わせください) ※審査費用は10万円(税別)
-
その他の倫理委員会の場合
- 「迅速審査」ではお受けできませんので,「通常審査」での申請をお願いします
結果通知書の英語版が欲しい
- 英語版の結果通知書をご用意します
研究倫理審査の申請先
※印は必須項目です。